【開催報告】子どもの死を想う〜香川でシンポジウム

2024年1月19日に香川県四国こどもとおとなの医療センターで、シンポジウムにリヴオンの代表尾角と、つどいばのファシリテーターの秋山美智子(みっちゃん)が登壇をしてまいりました。

上記にあるポスターは、実は前回の研修で香川でつどったときに、みんなでシャボン玉にインクをつけて画用紙に吹き出したものをもとに、デザインされています★ アートディレクター森合音さん作成。

もともと尾角が2018年頃から子どもの死亡事例検証(CDR:Child Death Review)に関する厚労科研の研究班の一員に入れていただき、子どもをなくした家族への情報提供を模索してきました。

今回は、息子さんを川の事故で亡くし、事故の予防活動をされてきた吉川優子さん、兄をなくした立場として、現在医師でもある阿部春季さん、多くのお子さんの死とご家族に向き合ってこられた富山大学の小児科医の種市尋宙さん、そして、死産を経験した秋山美智子さんと、社会政策の視点から一人ひとりがどのように子どもの死を大切にしていけるのか考えてきた尾角が登壇をさせてもらいました。

医療者の人が一緒に泣いてくれた。その体験について、秋山さん自身の言葉で伝えていて、真剣な表情で学生や看護師さんたち、医師の先生たちが聞いていました。

 

尾角は情報提供の重要さを伝えつつ、最期の瞬間がどのように記憶に残るかが重要であるということ、四国こどもとおとなの医療センターの通路(医療者が一人ひとり青い花を壁に描いたこと)の意味などについても伝えました。下記のスライドは、ホスピスの創始者のシシリー・ソンダースの言葉 Not Doing, But Being ともにあることの大事さをお届けするためのものです。

終わる頃には会場いっぱい、用意してあった椅子が足りなくなるほどの人で埋め尽くされていました。なんと150名ほどの参加者で、この病院の企画としては過去最高だったそうです。看護学生のみなさんも何十名も聞いてくださっていて、みんなじっと、登壇者の顔を見たり、涙ぐんでいたりしながら聞いていました。

 

参加者のお一人、子どもたちにライフジャケットを の活動をされてきた森重さんが、ご自身のVoicy「ライジャケRadio!」ー思いはただ1つ…子どもたちの命を守ることーでご紹介をしてくださっていますので、よかったら聴いていただけたら嬉しいです。
グリーフのこと、リヴオンのこと、大切に伝えてくださっていて、別の回では「大切な人をなくした人のための権利条約」も紹介をしてくださいました。ありがとうございます!

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