こんにちは、一般社団法人リヴオンです。私たちは、2009年からお父さん、お母さん、きょうだい、パートナーなど、身近な人を亡くした10代から30歳ぐらいまでのヤングアダルト期の若者を対象として、つどう場をつくってきました。そうした若者が安心して自分の体験や、想いをわかちあったり、抱えている課題を共有し、次の一歩を見つけられるような「つどいば」を一緒につくりませんか。
大切な人をなくした若者に出会う〜どんな存在でどんな課題を抱えているのか?
私たちは生きていればいつか親や身近な人を亡くす経験をします。でも、幼いときから若者になるまでの間で、親やきょうだいなどを亡くすことは、周りに近い経験をしている人も少なく「誰にも話せない」という想いを抱えたりします。また、10代後半から20代にわたるヤングアダルト期というのは、進路を決めたり、社会に出て生きていく土台を築く時期でもあります。死別の影響や、支えとなる存在を失っていることが、そうした時期を、生きづらくすることもあり、社会の中につながりや支えがあることがとても大切です。
つどいばの生まれた背景
リヴオン代表のてるみんです。私自身も、母親を19歳の時に亡くしていて、自分自身うつ状態に悩まされたり、経済的な困難と強い孤独感から大学の中退危機が3回、遺された家族の精神疾患から関係が悪化することもあり、身内の支えはほとんどありませんでした。そのような中で、同じ経験をした仲間との出会いや、血のつながりもない大人からのサポートというのは、私にとって救いでした。その恩を送っていきたい、そんな想いで若者のつどいばをはじめました。
スタッフの役割
①死別経験をした若者同士が出会い、つながる場を開く
日常の中では出会うことのない同世代で死別を経験した若者同士がつながり、なくしたことで生まれるさまざまな想いを表現し合える場や課題や困りごとを共に考え合える場を開いています。
②ここにいていいという安心のある環境と関係性を届ける
ファシリテーターとして、参加者がどんな状態であっても、自分は「ここにいていいんだ」と安心を感じられる環境づくりにつとめ、丁寧に関係を築きます
③つどいばの運営に必要な情報発信や報告、団体内での共有、事務作業などを行う
つどいばに来られる来られないに関わらず、今、苦しさやしんどさの渦中にある当事者にも情報が届くよう、SNSやブログを通じての情報発信、また、つどいばを支えてくださっている社会のみなさんへの報告、団体内での共有などを行います。
つどいばが大切にする 4つのこと
ひとりひとりに力があること
死別を経験するなかで、強い孤独感や生きづらさを抱えていることもあります。でもこの場につながったこと、場を共にできること、表現していくこと…ひとりひとりが力を持っています。
場の力を信じて、
それぞれが「ままに」いられること
つどいばは参加者によって場が育まれます。そのことを信じて、自分や相手が「ままに」過ごせることを心掛けています。
ピアサポートの場であること
スタッフは会の進行をしますが、大切な人を亡くしたひとりとして参加をします。スタッフだから参加者の方に何かをするのではなく、参加者のひとりとしての対等な関係を大切にしています。
お互いを尊重し合えること
相手の考え方の良し悪しは判断をせずに、それぞれの話を大切に聴き合います。
一緒に活動するスタッフからのメッセージ
つどいばファシリテーター こうのあゆみ
私は子どもの頃に母を亡くしたことから、つどいばの参加者を経て、スタッフとしてかかわるようになりました。 自分の経験を生かせたらという思いと、一方で知識もあまりない私に何ができるだろうか、という不安もありました。 ただ、不安や戸惑いも「ままに」大切にし、一緒に活動を育みあえる仲間の存在に支えられています。 そして、つどいばに参加する人と人とが交じりあって、互いに響き合う瞬間を共にさせてもらったり、出会えたことがありがたく、ひとりひとりの存在に力をもらっています。 だからこそ、この活動を続けていきたい、もっとたくさんの人に届けていきたいと思っています。 あたたかさが生まれてくる、そのときを感じ、一緒につどいばを育んでみませんか。
募集要項
活動内容:
▶「つどいば」のファシリテーター、運営事務等
※ファシリテーターとは、その場を過ごしやすくするような準備、運営を行う役割です。
※つどいばのプログラムの詳細はこちらです
活動場所:
京都府京都市内
活動時間の目安:
※以下の時間数はスタッフ間の役割分担によって変動します
【現場での活動】 毎月 第三日曜日(土〜月連休の場合は月曜日)午後1〜5時ぐらい
【運営に関わる打合せ(主にオンライン)】 活動運営の準備や、振返りの時間(目安:1か月4時間程度)
【事務】 参加受付業務、会場予約、計画・予算書、報告書の作成、広報など ※1か月平均5時間
【リヴオン全体のmtg】月に1回2時間程度。自分たちの事業の報告や課題の共有、つながりを育む。
活動期間:
2022年5月~(研修含む、年度ごとに契約)
必須条件:
オンライン環境あり(運営のためのミーティングや、コロナの影響によりオンライン開催の可能性もあるため)
ファシリテーターは原則、身近な人の死別を経験している方
次の日程の現地研修(京都市内)に参加できること
(6/5、7/18、9/4、10/ 10 の12時半〜17時と、8/21の10-12時 研修)
歓迎経験:
18歳以上。10~20代大歓迎。
活動支援金:
ボランティア(交通費支給あり、ファシリテーターの報酬目安 3,000円/回)
募集人数:
4名程度
募集〆切:
5月19日(金)19時までにフォームに入力ください
※応募期間延長しました
採用の流れ
申し込みフォームに入力
↓
Zoom 説明会の動画を視聴(メールにてお送りします)
↓
オンライン面談 (※2)
↓
研修参加(OJT的に現場での研修も含む)
↓
本採用
※1 説明会にリアルタイムで参加できない方は説明会の動画を視聴の上、コメントなどで質問をいただき、オンライン面談にお申し込みください。
※2 オンライン面談は、一方的に審査をするためのものではなく、応募者の方とリヴオンのメンバーの双方がお互いのことを知り、一緒に活動していけるかを模索していくために行います。
よくあるご質問と回答
・感染症対策はどのようなことに気をつけていますか?
→会場のスペースをじゅうぶんに取り、換気を十分に行いながら開催します。手指の消毒・体温計測などを会場で行っていただきます。 ご参加の前に発熱、のどの痛み、咳などの症状がある場合は、その回の参加を控えて、ゆっくり養生してくださいね。陽性者や濃厚接触者が出た場合は直ちに全員にご連絡します。
・自分も当事者なので不安です
→現スタッフも当事者がいて、それぞれしんどい時などもあるので「お互いさま」と支えあえるよう、自分の状態を伝えあえるような関係性づくりを大事にしています。現場で運営中にしんどいことがあっても大丈夫なように、2名以上の体制で開催しています。活動中に悩んだりしたときは気兼ねなく相談してください。
・特別なスキルなどはないのですが…
→だいじょうぶです。大事なのは、特別なスキルや経験があって完璧にファシリテーターをつとめることではなく、互いが「どう感じているだろうか」を大切にし合い、参加者とフラット(水平)な関係で過ごす、ということです。
・毎回参加できるかわかりませんが、関わりたいと思っています
→学生さんやバイト、サークルの活動などもあると思います。研修を受けた上で、どれくらい関われるのかを、メンバー全体で相談しながらつどいばを開催できたらと思っています。