【報告】「ストレスコップ」を使ったいのちの授業

こんにちは。リヴオン事務局です。

先週、鴻巣市の広田小学校に「いのちの授業」を届けてきました。
昨年11月に実施した小学校で、5年生は初めてですが、6年生にとっては半年ぶり2回目のいのちの授業です。

 

そこで今回は新しいワークを取り入れました。

クラウドファンディングのリターン品(クリアファイル)にイラストを提供してくださったぷるすあるはさんが作成した「今日のいろんなきもち日記」と「ストレスコップ」を使ったワークです。

「今日のいろんなきもち日記」では、
イラストから今日のきもちを選び、まわりの人とシェアします。

「きもちはひとつじゃなくてもいいの?」
「この絵がかわいい」
「『ふつう』だって」
「『ニマニマ』っていいね」
そんな声があちらこちらからあがります。

イラストのおかげで自分のきもちに気づきやすかったり、
どんなきもちも口にしやすいように見えました。
担任の先生も自分のきもちを子どもたちに話している姿が印象的でした。

「ストレスコップ」では、
ストレスになっていること、心配事、困ってる事などを具体的に書いて、それらから受けるストレスの量をコップに入れてあらわしてみます。
赤や青の色鉛筆で色付けする子やストレスがコップの中で揺れる様子を描いている子がいて、私たちの想像にはなかった子どもたちのストレスを目にしました。

 

そして、これくらいなら何とかやっていけそうだという理想のストレスを書き込みますが、0.3%、10%、30%など、子どもたちは自分の耐性を感じていることを知りました。

このワークがいいなと思うのは、ここで終わらずに、ほっとする時間、スキなこと、安心できることなどをできるだけたくさん見つけることも含まれている点です。
それをまわりの子とシェアすることで、しんどさや生きづらさを感じたときに、セルフケアの道具箱から選べるアイテムを増やすことができます。
そしてそれが大人から差し出されたものではなく、同じ教室にいるあの子から教えてもらったものであることは、SOSの出しやすさにも受け取りやすさにもつながるのではないでしょうか。

こんなふうに、いのちの授業は完成されたものではなく、ときに、形を変えます。
そんな「いのちの授業」を一緒に考え、学校に届ける講師をリヴオンではこれから育成します。
クラウドファンディングでお約束したとおり、自殺予防教育の担い手を育成し全国へ出前授業を子どもたちに届けます。
詳細はまもなく発表しますのでもうしばらくお待ちください。

今回のいのちの授業で使用したワークシートは大人にとってもこころの状態を客観的に見ることに役立ちます。
みなさんが使ってみた感想もぜひお聞かせください。

(記:リヴオン事務局 直井知枝)

『いろんなきもち日記』 – 子ども情報ステーションby ぷるすあるは (kidsinfost.net)
『ストレスコップ』でこころの状態を客観的に見てみよう – 子ども情報ステーションby ぷるすあるは (kidsinfost.net)