ファシリテーター養成講座 修了生インタビュー④ 五藤広海

今日は、グリーフの学校(旧・いのちの学校)ファシリテーター養成講座(以下:ファシ講) 第2期の修了生で、現在はリヴオンの常務理事や、グリーフケア認定講師、ファシリテーターなどを務めている五藤広海(ごっちゃん)の歩みをインタビュー形式でご紹介します。

▼ ごっちゃんがリヴオンの「ファシ講」で学びをはじめた理由を教えてください

まず、僧侶として大切な人を亡くした方との関わり方に悩んでいたことです。当時は、副住職という立場でお寺を会場にしたイベントづくりなど「多くの人にお寺とのご縁を結んでもらう」ということを意識して活動をしていましたが、一方で葬儀の場での自分の関わり方や、ご遺族の方々との対話に不安を持っていました。大切にしたいと思っていても、どのようにしたらいいのかわからない。そんな自分を変えるきっかけになるのではないかと感じて参加を決意しました。

そしてもうひとつは、自分自身が離婚という大きな喪失を経験して、日々抱えきれない痛みを持っていたのですが、代表の尾角の講演を聴く機会があり「グリーフとはどういうものなのか」という基礎的な学びだけでも、自分を大きく支えてくれていると感じたことです。

なによりグリーフについてもっと知りたいという気持ちとともに、こういうグリーフについての知識は多くの人が求めているのではないかと思いました。

これは学び始めてみて感じたことですが、他者だけでなくて、自分自身に起きていることを知ることができたり、グリーフを大切に扱うための学びがいっぱいありました。

 

▼ 実際に学びを終えてからの歩みを教えてください

ファシ講の修了後、リヴオンの開催する「いのちの学校(グリーフの学校)」にファシリテーターとして関わってきました。

その内の1つでは、自身が副住職(当時)を勤めている岐阜県可児市の光蓮寺を会場として「いのちの学校@岐阜」を開催しました。

学び始める前は「学び終えたらすぐ自分で場をつくろう」と考えていたのですが、 いのちの学校のプログラムが好きになったというか、想像以上に「自分のグリーフも大切に出来る場」だったんですね。 死別ではない喪失を大切に扱える場は、全国を探してもほとんどなくて、 だから、場作りを応援したいという気持ちと、もっと学びたいという気持ちがありました。

その後、リヴオンの活動に深く関わるようになり、講師としての学びや、僧侶や医療者を対象とした連続講座にも講師・ファシリテーターとして携わるようになりました。

 

▼ご自身が勤めている光蓮寺で「いのちの学校(グリーフの学校)」を開催されましたが、そもそも自分の住む地域でグリーフを扱える場を作りたいと思ったきっかけはありますか?

グリーフケア・サポートに限った話ではないですが、 都市部では、選択肢があります。

でも、田舎にはそもそも”ない”。ということが往々にしてあります。だからシンプルに、ないなら作ろう。という市民活動やDIY的な発想でした。

少し話が逸れますが、地元には映画館がなくて、映画を見に行くために片道1時間くらいかかるんです。映画ならいいんですけど、それが水とか電気など、生きるために必要な物だと困るじゃないですか。僕は、グリーフを大切に扱える場はそういった「インフラ」であってほしい、あるべきだなと今では考えています。

 

▼ご自身の務める光蓮寺でいのちの学校を開催してからの変化はありますか?

いのちの学校が全12講を終えるとき参加者の方から「続けてほしい」という声がありました。

また、当時場作りを手伝ってくれていた友人も「必要だと思うから手伝うよ」という後押しをしてくれて、 いのちの学校を終えてからも「グリーフサポートぎふ」という団体で、場作りをするようになりました。 いまも、毎月ほぼ第2日曜に「こころの教室」という名称で、活動を続けています。

ありがたいことに、2021年から5年もの間、毎回参加者が必ずおられます。また、「お寺でそういう場が開かれている」ということ自体が、お寺に関わってくれる方への安心になるよね。と言ってくれる門信徒(お檀家)さんもいらっしゃるので、できる限り続けていきたいと思っています。そして、続けていきたい一番の理由が、なにより私自身にとっても必要な場だからです。

→ グリーフサポートぎふ https://www.gri-sapo-gifu.com/

 

▼最後に、受講を考えている方に伝えたいことはありますか?

「ファシリテーターになる」と聞くと、何か特別な資格や能力を手にすることのように感じるかもしれません。

もちろん、誰かの経験を聴いていく力や、グリーフの知識は手に入ります。 でも、それ以上に僕にとっては喪失を経験した人と過ごす際の「あり方」が大きく変化したと思っています。 かつては、相手を傷つけてしまうのではないか、とか。問いを投げられて答えられなかったらどうしよう、とか。 ご遺族を目の前にしたときの恐怖がとても大きかったです。

ただ、ファシリテーターを学ぶこと共に、お互いの喪失を聴き合うという経験を経て、 相手のグリーフに耳を傾けていくことや、その場での振る舞いが(段階的にですが)大きく変わったと思います。 ファシリテーター養成講座は、そういう場に身を置くためのトレーニングでもあったなと思っています。 今現在、喪失を経験された方と関わっている人で、どうしたらいいかわからない。という苦しさを抱えている方が入れば この場は絶対に力になると思っています。ぜひ一緒に学びの場を過ごせれば嬉しいです。

2026年6月 開講

グリーフの学校
ファシリテーター養成講座 第4期

名古屋・教西寺で開催|全12講・月1回|定員12名

「自分の地域でグリーフを大切に扱える場をひらきたい」「ワークや分かち合いの進め方を学びたい」――
そんな方に向けて、リヴオンが2012年から培ってきた知識と手法を、約1年かけて体系的にお伝えします。

お申込み締切2026年6月15日(月)
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お問い合わせ:grief.gakko.liveon@gmail.com