名古屋から講座を受けています。教西寺の住職、三宅教道(みーや)です。
リヴオンとの出会いから約10年、グリーフケアの学びによって、様々な人の「生」と「死」そして「人生」に関わり、共に歩んでいくのがお寺であり住職であると考えるようになりました。自分のあり方、毎日がグリーフケアの場であるという日常を過ごす中、さらに深くサポートに携わるため、この講座を受講しています。
第11講「<学ぶ>私たちにできること」
自他の喪失を大切にするために、私たちにできることは何か。社会に関わるマクロな目線と、一人ひとりがすぐにでもできることを伝えるために、必要なポイントを学びました。
「実際に自分がやってきたこと、実践にあたって気をつけてきたこと」に対して「講師として伝える、講演を聴いている人の実践につながる」ためのポイントを学びました。
今回は「情報提供」や「大切に聴く」という内容でした。
「人の話を聴くことが苦手でも、紙を一枚渡すだけでも情報提供となる(敷居を下げる)」といった具体的な事例。1分でもできる参加型のワーク。講義の実演における言葉の選び方や口調や語尾、語りかけなど、実際に聴くからこそ学べる内容。
その人に伝えるにあたって、相手のことを考えて話すこと。自分が経験してきたからこその言葉の力強さ。
特に印象に残っているのは次の二つです。
一つは、「エンパワーメント(力づける・勇気づける)ことを意識している」
聴く側にとって、何とうれしく、ありがたいことだと思いました。そんなに自分のことを考えてくれているのか、と。自分も人々の幸せを願って話たいと思いました。
二つ目は、「ジャッジをしてしまった自分をジャッジしない」
普段から心がけていても、なかなか難しいこと。ジャッジしてしまう自分がいます。「ジャッジしてしまった」という見方をやめ、「ジャッジした」という事実を見つめよう。確かにそうです。自分のことを話してくださって、ありがとうございました。
自分自身はグリーフケアによって、それを知らなかった過去に比べて、楽な人生を歩ませていただいています。これから、他の人にお伝えし、少しでもほっとしていただければ。そして、人から人へ伝えていくことで、世の中全体が安寧に向かっていく、その小さな一助となりたいと思います。