グリーフケア講師養成講座 第4講を受講して
皆さん、こんにちは。岐阜県の神戸町にある大源寺の住職をしています桑海一寛と申します(写真左)。今回グリーフケア講師養成講座を受講することになったのは、10年前に「僧侶のためのグリーフケア連続講座」を受講してから、多くの方のお弔いをしてきましたが、お経を読んで通りいっぺんの法話をすることしかできず、物足りなさを感じていました。もう少し遺族に寄り添うことができたらと思っていたところに、この講座が開かれることを知り、受講を決めました。
ここから先は、第4講のあらましをお伝えしていきたいと思います。
講義開始の1時間程前にてるみんからブログの担当を依頼されてびっくりしながら講義に臨みました。
チェックインでは「今日の気持ちを海に例えると」というお題で順番が回ってきました。私は穏やかな中でも薄曇りの天気で自分の気持ちを例えました。
今回の目的は「グリーフのプロセス」の伝え方を学ぶことでした。前回までの振り返りをして、大切にしたいことを確認してから講義が始まりました。
グリーフのプロセスについて、てるみんと杏さんと二人がそれぞれの特色を出して講義をしてくださいました。てるみんはスライドなしで10分の講義で、専門語がないわかりやすい内容で、聴く人を惹きつけました。グリーフは誰しもが持つものであることを聴いて安心しました。
杏さんは、スライドを用いて専門用語をわかりやすく説明してくださいました。グリーフは誰しもが持つものであり、自責の念を持ちやすくなる人を優しく包むようでした。心が揺らぐことを認めることで、自分を大切にすることができるようです。
お二人の講義の後、ブレイクアウトルームでグループに分かれて、自分が感じたことを出し合って意見交換をしました。意見交換をすると理解を深めることができますね。自分の気づかなかったことを気づかせてくれます。
グリーフというものは、治っていくものやと忘れていくものと思われるものですが、実際は記念日等があると蘇るように戻ってきて大きくなっていくこともあるようです。そんな時に自分は弱い人間であると責めてしまうことがあります。回復していると思っても喪失感に苛まれてしまうこともありますが、そんな心のありようを「ゆらいでいい。」と優しく自分に語っていくことが大切であると思いました。
次回はグリーフのプロセスについて発表をすることになります。何から話していいのか悩んでゆらいでいますが、ゆらいでいいと自分に語りかけながら原稿を作成していきたいと思います。
終わりにチェックアウトがあり、今の状況を海に例えるとで、晴れ渡った海をイメージして発表しました。講義中に機器障害があり環境が揺らぎましたが、落ち着いた心境で終えることができました。