僧侶のためのグリーフケア連続講座in東京 プレ講座

「僧侶のためのグリーフケア連続講座in東京 プレ講座」 

令和元年十一月六日水曜日 於 勝林寺
世話人の小田教傳(おだきょうてん)さんによるレポートです。

右端にいるのが筆者の小田さんです。

豊島区・臨済宗の勝林寺様を会場にリヴオン様による「僧侶のためのグリーフケア連続講座in東京 プレ講座」が開催されました。

会場の勝林寺さま。

小田教傳(谷中・長久寺)がご報告します。

勝林寺ご住職の窪田充栄さんは、僧侶の連続講座が東京ではじめて開催されたときの修了生の先輩でもあります。

当日は秋晴れで気温は20度越え、リヴオン様の熱意が開講前より、あたたかに伝わります。
プレ講座には関東一円から、お寺でご遺族に関わられている方々17名が参加されました。
講座はまず自身の個性あふれる名札作りから始まります。

参加者もファシリテーターも共に顔が見えるように円になりチェックインします。
チェックインでは順番に『よばれたい名前』『今の気持ちを色に例えると、どんな色か』『講座を受けるにあたっての想い』を全員で共有。
名札作りと自己紹介で自分を多少なりとも理解してくれた仲間の前で、一気に緊張が解けます。

いよいよ講義に・・・
講座はリヴオン代表理事・尾角光美さんから「グリーフの基礎を学ぶ」がテーマで、グリーフについて丁寧に詳しく、且つ体系的に学びます。
ある程度の経験がある方でも、それが文字や図式に表されると脳に入りやすく、とても分かりやすい!

ご自身の喪失を伝えながら講義をする尾角さん。

早速座学で習ったことを活かしつつグリーフワークを体験。
それぞれに「なくした物になる」というユニークなワークを2人1組で行い、
初対面の方々ばかりですが、自然と和やかに取り組めました。

このワークでの気づきが受講生の気持ちを激変!
自分の物差しで考えていた答え想定範囲を超える言葉を「なくした物」に言ってもらい、気持ちが楽になったとの事、笑顔のなか休憩に入りました。

「なくしたもの」になってみた体験の感想を述べている受講生

小休憩を挟んで実践方式のロールプレイ

ファシリテーター五島広海さん解説の後、3人1組のグループに分かれて事前に渡されたシナリオに従い①遺族役②僧侶役③観察者役でのロールプレイ。
リアルな緊張感のなか①遺族役と②僧侶役が7分間お話をし③観察役が観察。
その後、お互いの感想やアドバイスを先ずはグループ内で共有し振り返り、最後に全体での共有。
グループコメントに対してファシリテーターによる絶妙なる解説、ロールプレイのお役を降りる為のセルフケアも教えて戴きました。

ここで意外にも②僧侶役と①遺族役との温度差を皆が実感。
なすべき対応がかなり見えた本番さながらのロールプレイでした。

ロールプレイをする遺族役、僧侶役、観察者(少し離れたところに)

ワークの終わりに「聴く」ということについての講義。
お寺でご遺族のお話を伺う機会は多く、そこに臨む姿勢・目線・態度等重要な要素であることを体験出来ました。

休憩中、各々のセルフケアをした後

グリーフケア連続講座卒業生・無垢品宗生さんによる実践事例紹介

東京1期生の「むくさん」

東京での講座を修了されて4年になる先輩の無垢品宗生さん。
日々のご葬儀や法務で実践されている事例について、お人柄が表れる優しい笑いでご紹介くださいました。

グリーフケアという言葉を知らなかった自分が、何か大きなことをするとか、場をもつ事ではなく、1人の人間として1つ1つのあり方や存在に、日常法務として心掛けている事を笑いを織り交ぜお話し戴きました。

良いことを言おうと気負いするでもなく、大切な人を亡くした方に冊子をそっと渡したり、コツコツと一歩一歩グリーフケアをされている等身大のお話は、私たち初心者にとって「私にも出来るかも……」と思える素敵な実例ばかりでした。

卒業生による様々な活動紹介
亡くなった方への手紙を出すポスト@本堂

場所を本堂に変えてチェックアウト
チェックイン同様に円になり、各々の感想・思いからもグリーフケアの可能性が無限に広がる素敵な時間となりました。

上座下座もない「円」になってはじまり、「円」で終わる。

今回はプレ講座であり内容が凝縮版でしたので、要点の実践体験でした。
私を含めご遺族の喪失や悲しみに対し、魔法の言葉や救いの答えを求めに講座を受講されたと思いますが、もっと本質的な気づきが沢山ありました。
自身で遺族役となり、なくした物と会話して・・・。
そしてグリーフケアは僧侶のみならず、共存する命あるもの全てが本来感じるものであり、全員が備えているものであると改めて感じました。

リヴオン様の素敵な講座に参加出来たこと感謝すると共に、連続講座が待ち遠しいです!
あなたもグリーフが当たり前にある世界 素敵なこの世界を共有してみませんか?