『コロナ下で死別を経験したあなたへ』1万冊無償配布決定!

この度、リヴオンでは初めてクラウドファンディングに挑戦いたしました。

新型コロナにより大切な人を亡くした方や、コロナの影響下で死別を経験された方、臨床現場にいる医療従事者や宗教者に向けて、必要な情報を届けるべく、リヴオンで小冊子とウェブサイトを作成しています。(※プロジェクトの詳細は、下部に記載しております)

おかげさまで、2/1~2/22までの3週間で、329名の方に、5,657,580円をご支援いただきました。

これによりまして、1万人の方へ冊子を遺族当事者、新型コロナで亡くなる患者さんのいる病院や、ご遺族に関わる関連業従事者(葬儀社、僧侶、石材店など)に無料でお届けできることとなりました。

今回のクラウドファンディングでは、本当にたくさんの方々からのご支援やご協力を賜りました。心より感謝申し上げます。

そして、情報を必要とされている方々のお手元に届くよう、引き続き、応援いただけましたら幸いです。宜しくお願いいたします。

お申込みフォームはこちらよりご入力いただけます。

①下記ご対象の方は、無償で配布をさせていただきます

・ご遺族の方、大事な方をなくした方

・身近にそのような方がいらして、支えたい方

・死別の臨床現場・遺族に接していらっしゃる方

(病院、介護施設、宗教者、葬儀社、NPOや民間団体の方など)

②上記に該当せず、冊子をご希望いただく方には、 一冊1,000円(税込み)でご購入をお願いしております。なお、①の方と、リターンの方への書籍送付を優先させていただきますので、ご購入を希望された方への本の発送は、4月中となります。ご了承ください。ご購入も上記のフォームにてお申し込みいただけます。

必要とされる方のすぐ手元に届くように、みなさまこの書籍の広報にもお力添えいただけたら幸いです。(必要とされているご遺族への案内、医療機関などの紹介etc.)

プロジェクトの背景と内容について
国内では8,000人、世界では274万人を超える方々が亡くなられています(2021年3月25日時点)。これはただの数字ではなくて、この一人ひとりは誰かにとっての、おばあちゃん、おじいちゃんだったり、親や子どもだったり、みんな誰かの大事な存在です。アメリカの最新の研究データによると、一人の人がコロナで亡くなると約9人の家族や近い人が影響を受けると発表されています。死亡者が急激に増加している日本国内ですが、その分、影響を受けている人も急増している可能性があります。

この状況下により、新型コロナでの死別にせよ、それ以外の死別にせよ、最期にお別れを十分にできなかったり、葬儀のような亡き人を想い、つどう機会も中止や縮小されているため、多くの人が「あいまいな喪失」(※1)を経験しています。

一方、日本で新型コロナで家族を亡くすと、本人自身も感染者であったり、濃厚接触者であることから、差別されたり、取り残されるといったことも起きています。国内ではまだまだ感染することが「特別なこと」であるからかもしれません。亡くした原因や、亡くした人のことを共有することができず「公認されない悲嘆」(※2)を抱える遺族もたくさん生まれている可能性があります。

冊子やウェブサイトを通じて、新型コロナ、また他の死別により、新型コロナ下で大切な人を亡くされた方々に必要な情報を届けます。まず、今、困難の原因ともなる「あいまいな喪失」や「公認されない悲嘆」についてて理解し、それと共にあるための手がかりについて。そして、医療従事者や、僧侶といった、死別の臨床現場にいる人たち向けにも、どんな風に支えを届けていけるのかといったことや、セルフケアの方法についてお伝えしていきます。

(※1)失ったことが不確かな状態から生まれる反応により、亡くなった実感がもてなかったり、喪失と向き合いにくい状態。

(※2) 死因や関係性に偏見が関わる喪失にまつわるグリーフで、周囲に認められにくい、共有しづらいことから、悲しみを表現したり、助けを求めにくくなるといわれている)